環境専門委員会

【2016年度】蒸気使用量の見える化による工程内蒸気量削減

改善前

  • ある工程で、室内空調のために月平均650tの蒸気を使用していた。
  • 蒸気流量の推移や使用量を過去と比較し、異常(漏れ)を経験的に判断していたので、季節毎に変動する蒸気流量が、適切か分からなかった。

改善内容

蒸気使用量の見える化

  • 設備の使用条件から仕様値(理論エネルギー)を確認し、管理値を決めた。
  • 管理値になるまで、蒸気漏れ点検を行った。

手順

1. 夏季(5~10月)は除湿再生のみ蒸気を使用。蒸気管理値を5.8t/日に決定

2016省エネ 9_1

2. 蒸気の漏れ点検はスチームトラップ点検器を使用し、漏れ量が数値で分かるようにした。スチームトラップのリスト、点検マップを作成した。

蒸気使用量 推移

2016省エネ 9_2

改善効果

投資:スチームトラップ点検器 250千円

効果:蒸気削減量 380t/月 
  (管理開始からの平均値との差)
   重油削減量 29.3kL/月

他の工程でも蒸気使用設備の仕様値を算出し、管理値で管理するようにした。