環境専門委員会

【2015年度】クリーンルーム用 空調関連機器の適正運用による省エネ活動

改善前

  • クリーンルームを有する工場では、その空調に占める電気と蒸気(LPG)の使用割合が非常に高い。
    (2010年度電気:53%、LPG:72%)。
  • 空調エネルギー量はほぼ一定のため、製造量が低下してもその使用量はあまり減少せず、原単位、CO2排出量に大きな影響を与える。
  • 空調関連機器の省エネを図り、空調エネルギー費用削減、原単位向上、CO2排出量削減を目的に活動を行った。
  1. 空調用ファンの商用周波数運転
  2. 空調機の風量一定運転
  3. 空調機の年中連続運転
  4. 冷凍機の初期設定運転
  5. 外調機による外気加熱
  6. 空調機の初期設定運転
  7. 室内温湿度のハンチング状態

改善後

  1. 空調用ファンをインバーター化し適正周波数運転
  2. 空調機の風量ダウン運転(夏季休日)
  3. 空調機を週末の休日は停止夏季以外)
  4. 冷凍機の凝縮機冷却設定温度の適正化
  5. 外調機による外気加熱を中止し露点制御(夏季)
  6. 空調機のPID最適値見直し運転
  7. 温湿度センサー校正と取り付け位置の再検討

改善効果

1)2011年度:クリーンルーム空調系統の省エネ

  1. 効果金額:2,170(千円/年)
  2. 削減電力:241(MWH/年)
  3. C02削減量:80(TON/年)

2)2012年度:ユーティリティーと生産設備の省エネ

  1. 効果金額:4,844(千円/年)
  2. 削減電力:304(MWH/年)
  3. C02削減量:127(TON/年)
  4. 削減LPG:3,336(kg/年)

3)2013年度:空調機運用改善による省エネ

  1. 効果金額:6,661(千円/年)
  2. 削減電力:209(MWH/年)
  3. C02削減量:140(TON/年)
  4. 削減LPG:20,470(kg/年)

[改善への障害、注意点]

製品品質管理上、操業時に調整を行うことが出来ないため作業は全て休日作業となり、効果の検証とクリーンルームへの影響確認に時間を要した。