JKA補助事業
2023年度 IEC/TC90における超電導の国際標準化の状況(JKA殿補助事業）
超電導関連技術に関する国際標準化は、lEC(International Electrotechnical Commission、国際電気標準会議)のTC90(第90番目のTechnical Committee、専門委員会、1987年設置)で審議されています。日本はTC90の幹事国となっており、超電導の国際標準化の構築に対する国際的な責任を担っています。
国際TC90ではWG1からWG14までの国際WG(Working Group作業グループ)を組織していて、国内においては国際WGに対応する国内WGをIEC/TC90技術委員会の下に組織し活動しています。
2023年度末までに発行されているIEC/TCの国際標準書類は27件で、2023年度は既発行の規格2件の改訂作業を、および新規規格2件の制定に向けて取組みました。
IEC/TC90の国内技術委員会の下には、IEC国際標準に対応するJIS(Japanese Industrial Standards、日本産業規格)の原案を審議するために、JIS原案作成委員会及び対応するJISのWGを組織し活動しています。現在までに発行されている超電導関連のJISは15件です。2023年度も1件の改訂と1件の新規規格の制定に向けて取り組みました。
本事業の実施にあたって、TC90の国内審議団体である（一社）日本電線工業会は、2022年度までＪＫＡ殿の補助を受けて、超電導の国際標準化推進に関する事業を実施しました。
