ニュースリリース

環境配慮導体サイズ設計 (ECSO) の国際規格 (IEC) 発行

 この度、ECSOの考え方を取り込んだ国際規格 IEC 62125 ED1 が、9月16日付で発行されました。

 従来、電線の導体サイズは安全上(許容電流と電圧降下)の規定を満たす範囲内でイニシャルコストが最小となるよう、より細いサイズが選定されてきました。一方、ECSO (Environmental and Economical Conductor Size Optimization) とは、ランニングコストを考慮したライフサイクルコストを最小にする観点から、最適なサイズ(より太いサイズ)を選定するものです。

 電力ユーザーには、CO2排出量削減、電力損失を減らす省エネ、ピークカットによる電力料金削減と3つの効果をもたらします。(詳細はこちらを参照)

 

 日本から、国際電気標準会議 (International Electrotechnical Commission, IEC) の国際規格にECSOの考え方を取り込むことを2012年の IEC/TC20※の東京大会で発案し承認され、その後日本を中心として規格化の作業を進め、この度、正式規格として発行されました。日本発案のTC20規格が国際規格として発行されたのは初めてのことです。この国際規格化は、ECSOのさらなる普及拡大に向けた活動における大きな成果といえます。

※TC20とは、国際電気標準会議の委員会の一つ、Technical Committee 20のことです。電力ケーブルの国際規格について話し合う委員会です。

ECSO設計

 

 

 

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